ZILLI社との交流は20年近くに渡ります。初めて出会った当時から、 家族経営者同士という事もあり、社長のAlain Schimel氏を始め、その ご家族と親交を深めてきました。2014年にはZILLI社の協力を得て、 東京で初めてのイベントを開催する事も出来ました。社内で「絶対的な ボス」として畏敬の念を集めている社長は、会えばいつもユーモアたっぷりに 迎えてくれます。写真を一緒に撮る時は「あ、君たち(他のスタッフたち)は ダメだ、二人で写るんだからね」と冗談を飛ばすことも。 「世界で最高の物しか作らない」という絶対的な信念に大いに共感すると ともに、一人の人間、一つの家族としてのあたたかい繋がりも感じています。
Fedeliを初めて知ったのは、フィレンツェで年に二回開催される 紳士服の見本市PITTIの会場でした。FEDELIは、当時は現在の 様なトータルルックではなく、ニット専門のブランドでした。 「この素材ならば、色は断然この色で!同じ素材でも風合いが 全然違ってきますよ」といったアドバイスも欠かさず行ってくれる、 信頼できる良きパートナーです。お付き合いも長くなりました。
ある日、イタリアから日子にやってきた一人の男性。彼、Fedelico氏は 「私たちの物作りの理念と、その結晶であるコレクションを知ってほしい」と、 東京での仕事を終えた足で、半日かけてわたくしどもの店までやって来てくれた のでした。「どれだけの誇りと想いを込めて、どれだけの技と時間を注いで、 職人たちが一つのスーツケースを作り上げるのか」を情熱的に伝えてくれた Fedelico氏。確かにその商品のコンセプトも品質も素晴らしいことがわかり ましたが、何よりわたくしどもの心を揺さぶったのは、「是非日子にこの商品を」 という熱い想いでした。
紳士服の見本市PITTIにて、ひときわ目を引くクロコダイルのブルゾンを 展示しているブランドがありました。それがこの、Hettabretzです。 そのクロコダイルレザーは、薄さ、軽さ、柔らかさがまさに規格外。 この一品に関しては、ZILLIをも超えるクオリティだと感じました。 数年前から何度かブースに立ち寄り、時折話を聞いていましたが、 実際に取引を始めたのはこの2015年から。担当のGiulio氏は、 わたくしどもと泊まっていたホテルが偶然同じで、朝食のレストランで 「これはきっと何かのご縁があるのです!是非、取引を!」と熱心に声を かけてくれました。